梅醤油のはじまり

当蔵のある会津坂下町の隣にある会津美里町の高田地域で作られているのが「会津高田梅」です。

6月にもなると、会津のスーパーでは高田梅が売り場に並び、各家庭で梅を漬け込む「梅仕事」が始まります。高田梅は種が小さく実が厚いのが特徴で、ゴルフボールほどの大きさがあり、日本一大きい梅として知られ、その大きさと品質の良さから「青いダイヤ」とも呼ばれております。

 梅醤油を開発するにあたって、梅酢を使用して梅の香りと酸味の効いた醤油にしたかったので、高田梅の梅酢を探し始めました。しかし、高田梅は青梅を家庭で漬け込むのが一般的で、その梅酢はなかなか市場になく、会津美里町でも梅漬けは販売していても、梅酢を販売しているところは無く、自分たちで漬けることも検討し始めました。

満田屋様の梅酢

そんな時に、囲炉裏で焼いて食べる田楽みそが有名な会津若松市の「満田屋」様が、自社で漬け込んだ高田梅の梅漬けに加え、その際に採れる梅酢も販売していると知り、急いで店舗まで買いに行きました。

梅醤油を試作するにあたり、全国各地の梅酢を飲み比べてみましたが、高田梅酢が香り、味ともに一番美味しく、すぐに満田屋様へ伺い、今回のプロジェクトの概要を説明した上で、「この高田梅酢を使用して梅醤油を造りたい」とお伝えたところ、快く高田梅酢をご提供して頂けることになりました。

梅醤油の楽しみ方

この「高田梅酢の梅醤油」は木桶で仕込んだ醤油に、かつおだしをブレンドし、そこに高田梅酢を加えた出汁醤油となっております。

かけ醤油として、お刺身や冷や奴、おひたし等々、梅の酸味でさっぱりとお召し上がり頂ける他、あたたかいご飯にかつおぶしと生卵をのせて、梅醤油をかけると、梅の香りがひろがる「梅おかかたまごご飯」がおススメです。

会津の特産品「会津高田梅」の梅酢を使用した梅醤油、是非ともご賞味くださいませ。